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Blut unt Weiß

伊藤計劃に感化された一連の文章の群れ。日記、少年マンガを中心とするオタク趣味の感想および世界を変えるための文章が置かれる。御口に合いますれば幸い

ネタがありませんので

 久しぶりのブログ更新ですが、無職で変わり映えのない毎日を送っていますので、ネタが全くと言っていいほどありません。どこかに出かける交通費さえありません。(安西先生シン・ゴジラが観たいです。)仕方がないので、長文を書く練習として、あることないこと書きなぐってやろうと思います。

 オタクもすなるという創作というものをしてみんとてするなり、というやつです。徒然草

 

 一日三十分から一時間、書けたところまで。毎日または一日おきに更新の可能性?

 

ギャグとかお色気とかではなく、新世紀剣術活劇浪漫ですので、あしからず。

 

 

 強く、なりたい。

 

 西暦、2010年。日本はこの概念に、この衝動に、埋め尽くされた。かつてのバブル崩壊などという生易しいものではない。それまでの世界は、倫理は、道徳は、法治国家は、音もなく崩れ去った。いや、ついに国民たちは理解したに過ぎない。自分たちのすぐそばで、目の前で、近所の公園で、渋谷の交差点で、学校の校庭で、マンションの駐車場で、斬殺死体が転がるようになってようやく、理解したに過ぎない。この国はとっくの昔に壊れていたということを。彼等は居たのだ、無垢で無知な羊たちのすぐそばに、つねに。

 暴力があふれていた。死体があふれていた。悲劇があふれていた。廃墟という廃墟に、道という道に、街という街に、死体が、惨劇が、そして日本刀が、

 

あふれていた。

 

 ようこそ日本へ(ウェルカムトゥジャパン)。ここはいまや、修羅ノ國。力と刀を持つ者こそが正義。人々は刀を手に、戦うもの、祈るもの、怯えるもの、そして、笑うものへと分かれていった。

 

 

 

 東京某所。多摩川の河川敷に男がいた。彼のものは修羅である。荒廃した時代を待ちわびていたように、ただひたすら己の力を高めることだけを求めて生きる人斬り、無法者。この六年で夥しい数の人を斬り、暫定日本政府によってその首に懸賞をかけられた男。この国の主要都市にはそうした賞金首が点在していた。

 「フンフンフンフン、フンフン、フンフン、フンフフンンフ~フフン♪」

 鼻歌を水の流れに溶かしながら、長身痩躯、着流し姿の男は、釣りをしていた、釣りをしてるように見えた。竿の先には餌はなく、それどころか針さえもない。錘(おもり)だけを付けて、川の流れに竿している。

 「釣れるのか?こんなドブ川で?」

 いつの間にか、背後には別の男がいた。いや、男というよりも少年、十代後半に入ったぐらいかと見える少年が、右手に回覧版のようなものを持って立っていた。赤味がかった黒髪を無造作にのばし、革のブーツに学ランといういでたちだ。学生なのだろう。平時であれば。

 「暫定政府公認、特技帯刀警察だ。二つ星賞金首、三刀流の縄木(なわき)だな。ここで逮捕、または殺害する。おとなしく従うならよし。まずはこちらを向け。」

 名を呼ばれた男がゆっくり振り返る。釣り竿は川に垂らしたままだ。鼻歌混じりに切り出す。

 「イエスだ、新米クン。最初の質問に対する答えだ。ただあまり大物ではないようだ。まぁ本日の釣果ゼロでとぼとぼ帰宅するよりはずっとましだがねぇ。」

 大物ではないようだ?魚のサイズは見ればわかりそうなものだ。どういう意味だろうか。それよりも少年は戦慄する、男の眼光に。一見柔和そうな笑顔の、糸目の奥に、不可思議な煌きと澱みを両立する瞳(ゆがみ)があった。

 「どれ、釣果の測定といくか。」

瞬間、風景から男が消える。釣り竿だけが時が止まったかのように浮いている。縄木はすでに少年の足下にいた。膝から下が消えた、錯覚が背筋を凍らせようとするが、逆にそれをきっかけに少年は撥ねた。いつの間にか、手に持っていたリストがちぎれ飛んでいる。

 「おやぁ?全く見えていない反応だったが、跳べたのはどういうわけだ?案外、大物が「釣れた」のか?・・・そうそう、二つめの質問もイエスだ。わたしはたしかに縄木、縄木徹(とおる)だ。三刀流という呼び名は訂正したいところだがね。単に刀を三本帯刀しているだけだというのに。三本同時に振ることはないよ、どうやるんだよだいたい。ま、身元確認はこれでいいかな、手順前後ですまないね。」

 特技警察の少年、神座矜持(かむくらきょうじ)にはその声は届いていない。(なんだ今の動きは、まったく、予備動作さえも見えなかった。正直オレが動けたことさえ信じられない。完全に想定外、想像以上の難敵じゃないか。こいつと戦うのか?オレは?先輩たちはこんなのを相手にしているのか?やるしかないのか、やるしかねぇ!)

 矜持もまた腰の刀を抜く。気が付くと縄木は二本目の刀をすでに抜いていた。右手に打刀、左手に脇差を持って手持無沙汰にこちらの動きを待っている。自分は正面に、やや切先を高めにした正眼で迎える。

 「じゃ、そろそろ遊ぼうか、少年。」

 

 

 

 ここは修羅ノ國、日ノ本。今宵、修羅(オニ)とヒトの人口(かず)がまた変動(うご)く。

 

 

 

 

 

 

 

 

ギブアップ。ちっとも書けましぇん。つづくのか?つづかないのか?更新可能性は気分次第です。