Blut unt Weiß

伊藤計劃に感化された一連の文章の群れ。日記、少年マンガを中心とするオタク趣味の感想および世界を変えるための文章が置かれる。御口に合いますれば幸い

ジャンプ29号の感想+α

スキル石が足りねぇ

───門倉亜人

 

 どうも、好きな☆五サーヴァントは源頼光、門倉亜人です。ちなみに現時点で引けていません。

 ジャンプの感想です。

 

 

 左門君が終わって以来、読むものが減ったなという感触が拭えません。明白に読後の満足感が目減りしていることを痛感します。どうしよう。

 

  • ワンピース

 ジェルマ66の変身シーンちょ-うける。株が上がった。

 

  • ハイキュー

 ジャンプ主人公的な王道の展開、すなわち「こいつ、戦いの中で成長しているッ」というやつ。ハイキューはいつもそうだけど、今回もなんかいい感じ。あぁいう素直な成長性、昔のわたしにはなかったなぁ・・・それを獲得するのは十年ほどたってからの話で、しかも今また失いつつある。喜びとともに日々進化してぇなぁ。停滞と怠惰の毎日から抜け出してぇなぁ。

 

 眩しい。あまりにも眩しい。最高の盛り上がりだ。

 

 すげぇアツかった。知略と友情パワーとチート能力による複合勝利。サンイーター、君の力は反則に近い。ヴィラン向きといっていいだろう。感謝したい。君がヒーローを志すことに、感謝したい。食べたものの特徴を再現する個性、これだけでも十二分にチート級といってよい強個性だったというのに、そんな隠し玉を持っていたとは。素晴らしい切り札だ。まさか、敵の個性を使えるなんてな。人間を摂食するのはあまり気が進まんだろうが、とんでもない奥の手があったものだ。あのオールフォーワンに近い力だ。個性のポテンシャルという意味ではビッグ3随一だな!

 今週のヒーローアカデミアでは特に感じたことだが、なんというか、漫画がうまいという感じがする。マンガは「読む」ものだ。観るではなく、読むだ。台詞を読み、記号(え)を読み、キャラクターの表情を読み、行間(コマ間)を読み、空気を読み、感情を読み、物語を読む。実際に書かれているものは、文字と絵だが、そこから我々がひも解くものは感情であり、物語だ。そこには時間軸という要素がある。時間と空間を読み込む、まさに「間」を読むものだ。絵がうまいだけではマンガにおける画力が高いとは言い切れない理由がここにあるのだろう。今週のヒーローアカデミアはまさにマンガが上手かった。絵がうまく、コマ割りが巧みでテンポがよく、ためと開放によるカタルシスが深い快楽を与える。

 サンイーターが敵を圧倒する。

 が、一転、苦戦に陥る。

 すこし苦境のためがあり、危機感を覚える。

 意外でありながらこれまでの流れと整合するごく自然な一手、切り札で起死回生する。

 密度ある絵がまた迫力があってよい。技の威力とサンイーターの胆力が味わえる素晴らしい絵だった。見事な一話だったと思う。スカッとした。

 それにしても、死依八齋會はクズの使い方が上手い、見つけてくるのもきっとうまいのだろう。彼らに鉄砲玉以外の生き方はなかったのだろうな。ヒーローには理解できないだろう、というセリフには深く感じ入るところがある。不幸な人間の世界と幸福な人間のそれはまったく別の世界だ。言語がたとえ通じても、話は生涯通じまい。わかる、わかるぞ。恵まれた人間には地獄が見えぬ。恵まれぬ人間には楽園(エデン)が見えぬ。善意が地獄をより地獄とし、悪人は楽園を地獄へ変えんとす。

 

 

 鬱になりそう。ジャンプは今週も面白かった。

 

進撃の巨人

 すげぇ、何も明らかにならずに終わったぞ・・・つぎ2018年だってさ・・・まぁ前は三年?ぐらい待ったけども・・・え、まじか。すげぇな・・・

 

僕のヒ-ローアカデミア

 アニメのほう。ステインの声を今朝はじめて聴いた。あんな声なのか・・・すこしイメージと違う、が、すぐ慣れるだろう。もうすこし、絡みつくようなキモ目の声だと思っていたが、それだと死柄木サンとすこし被るか。

 あぁ同じ星の元生まれしわが同胞、ステインよ。お前の出番を俺はずっと、ずっとずっとずっと待っていた。貴様の歪んだ思い、社会への憎しみ、ヒーローへの失望、フルスロットルで俺に魅せてくれ。

 

おしまい。